10月6日(金)から、サンダンス映画祭を熱狂させた話題の映画『シアター・キャンプ』が公開されます。演劇スクールのサマーキャンプを題材にした本作は、ドキュメンタリータッチでミュージカル制作に奔走する教師と子供たちの奮闘ぶりを描いた、舞台好きにはたまらない作品です。

若き才能たちによる演劇愛にあふれた映画

夏のある日、ミュージカル・スターを目指す子供たちが通う演劇スクールのアディロンド・アクトでは、もうすぐ演劇キャンプが開催される予定でした。ところが校長がキャンプの開校前に昏睡状態になってしまい、代わりに息子のトロイがスクールの経営に乗り出します。

しかし、トロイは演劇経験も知識もゼロ。そのうえ思っていた以上にスクール経営は火の車で、経営存続のため、生徒たちはキャンプが終了するまでに出資者に向けて新作ミュージカルを上演しなければなりません。

与えられた時間は、あと3週間。子供たちに歌唱と演技を指導する親友同士のレベッカとエイモスは、トロイだけに任せていられないと、子供たちや他の教師たちと協力し、傑作ミュージカルを作ろうと奮闘します。

『シアター・キャンプ』10月6日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

本作の監督と製作、脚本、主演のレベッカ役を務めるのは、映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のアナベル役で注目を集めたモリー・ゴードン。

エイモス役は『ディア・エヴァン・ハンセン』の舞台と映画のタイトルロールでお馴染みのベン・プラットが演じています。

さらにモリーと共にメガホンをとり、脚本と製作にも関わったのが、ベンのミュージックビデオを手掛けたことがあるニック・リーバーマン。

脚本と製作には、モリーとは映画、ベンとはミュージカルでそれぞれ共演経験があり、本作では舞台監督のグレン役を演じたノア・ガルヴィンも参加しています。映画、舞台、音楽と、エンタメ界で輝く若き才能たちが大集結して作られたのが、この『シアター・キャンプ』なのです。

スクリーン越しにナマモノ感が味わえるモキュメンタリー

劇場へよく足を運ぶ読者の皆さんなら共感してくださると思いますが、演劇の楽しさは、目の前の舞台で繰り広げられているというナマモノ感にありますよね。

映画『シアター・キャンプ』も観客に向けて役者がパフォーマンスするというリアルさを意識しており、モキュメンタリー・スタイルで撮影されています。モキュメンタリーとは、フィクションをドキュメンタリーのように撮影する技法のこと。ホラー映画によく使われるスタイルで、スクリーンで起きていることが実際に目の前で起きているかのように見えるようなリアリティを観客に与える効果があるのです。

子供たちや教師たちの何気ないアドリブやウォームアップの様子も全てカメラに収め、予告編からもそのリアルな制作現場の様子を感じられます。映画というより、ミュージカルの舞台裏を見学に来たような感覚になれそうですね。

サンダンス映画祭を熱狂させた話題作、ついに日本公開!

本作は、アメリカ最大のインディペンデント映画祭であるサンダンス映画祭でワールドプレミア上映が行われました。サンダンス映画祭といえば、『セッション』や『コーダ あいのうた』などアカデミー賞ノミネート作品をこれまでも数多く輩出してきました。

そんな栄えある映画祭において、『シアター・キャンプ』は観客と審査員を熱狂させ、USドラマチック審査員特別アンサンブルキャスト賞を受賞!映画会社による争奪戦の結果、配給権を獲得したのは『シェイプ・オブ・ウォーター』や『ジョジョ・ラビット』などを配給するサーチ・ライト・ピクチャーズです。

北米では、公開開始3日間で28万1,172ドルを記録する好調なスタートを切り、『ジョジョ・ラビット』以来の大ヒットを記録しているとか。

そしてついに、10月6日(金)から日本の映画館でも公開されます!都内では、新宿や池袋など5か所の映画館で上演予定です。上映劇場の詳細は、作品公式ホームページよりご確認いただけます。

さきこ

子供たちのパフォーマンスもさることながら、話題性のある教師役キャスト達の歌声も気になるところです。 ミュージカルファンであれば120%楽しめるであろう話題作、ぜひ映画館でリアルなナマモノ感を味わってみてはいかがでしょうか?