二ノ宮知子さん原作、ドラマ・アニメ・映画化された大人気作品『のだめカンタービレ』がついにミュージカルに。のだめを上野樹里さん、千秋を三浦宏規さん、シュトレーゼマンを竹中直人さんが演じ、数々の素晴らしいクラシック楽曲と共に、色鮮やかなハーモニーを奏でます。10月3日開幕に先立ち、ゲネプロが行われました。

『のだめカンタービレ』個性的なキャラクターたちと美しい音楽がミュージカルに

2001年から月刊「Kiss」(講談社)で連載が開始された「のだめカンタービレ」。累計発行部数は3900万部を超え、2006年にドラマ化。のだめこと野田恵と千秋真一を始めとする個性的なキャラクターたちと、美しいクラシック音楽、天才たちが繰り広げる苦悩と青春が多くの人々を惹きつけました。

そして2023年10月、初のミュージカル『のだめカンタービレ』が誕生。本作で“のだめ”を演じるのは、ドラマ・映画にてのだめ役を演じた上野樹里さん。本作で舞台初挑戦となります。

ドラマ化から7年の月日が経っていますが、幕が開ければそこには私たちが夢中になった「のだめ」がそこに。個性的で愛らしいのだめは、幼稚園で歌うような可愛らしい楽曲に乗せて、胸の内を歌います。盆を活用してテンポよく進んでいくシーン展開の中でも、彼女の音楽への想いや戸惑いを繊細に表現していきます。また、彼女が音楽と真剣に向き合うことで見出していく音楽の世界を、華やかな衣装やダンスで表現していくのはミュージカル作品ならでは。

そして、のだめと同じ大学に通うエリート音大生で指揮者を目指す千秋真一役を演じるのは、舞台『千と千尋の神隠し』ではハク役を務め、舞台『キングダム』で帝劇初主演を果たした三浦宏規さん。俺様キャラな千秋を爽やかに、そして時にコミカルに演じていきます。

世界的なドイツ人指揮者、フランツ・フォン・シュトレーゼマンを演じるのは、ドラマ・映画版でも同役を演じた竹中直人さん。上野さん演じるのだめとの息がぴったりなのはもちろんのこと、三浦さん演じる千秋とも絶妙なコンビネーションを見せます。ミュージカル楽曲が加わることで、よりハチャメチャなシュトレーゼマンに仕上がりました。

また本作ならではの特徴となるのが、クラシック音楽との融合。ドラマでも多くの人々を惹きつけたベートヴェンやモーツァルト、ラフマニノフ、ショパン、シューベルトなどの音楽がミュージカルでも登場します。和田唱さん(TRICERATOPS)が手がけたミュージカル楽曲にもこれらの楽曲のメロディーが組み込まれており、本作を象徴するクラシック楽曲とミュージカル楽曲との親和性も高いのが魅力です。

ピアノ演奏音源はピアニストとして国内外で活躍する阪田知樹さん、亀井聖矢さん、ぶどうさんが提供。普段はオーケストラピットにいる演奏者たちが舞台上でSオケメンバーとしても参加しているシーンもあり、より音楽と一体となった作品となっています。

ミュージカル『のだめカンタービレ』は10月3日から29日までシアタークリエにて、11月3日から4日まで長野・サントミューゼにて上演が行われます。10月29日東京千穐楽公演はLIVE配信も決定しています。詳細は公式HPをご確認ください。

Yurika

シュトレーゼマンを始めとするコミカルなやり取りは、日々の公演でどんどん加速していくのではないでしょうか。当時リアルタイムでドラマに夢中になっていた筆者にとって、あの「のだめ」の世界が目の前に!という感動がありました。