2018年に韓国で初演されて以来、壮大なドラマと楽曲で大ヒットのミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』。主人公のダーウィン・ヤング役を、ミュージカル初主演・18歳というフレッシュな大東立樹さん(ジャニーズJr.)と渡邉蒼さんの2人がWキャストで務めます。

架空の階級社会で起こる、親子3世代にわたる悲劇の連鎖の物語

ミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』は、架空の階級社会の中で最上位に位置する全寮制の学生たちの苦悩と悲劇を描いた小説が原作。原作者のパク・チリさんは2010年に25歳で文壇デビュー。有望な若手作家として注目されていましたが、2016年に、5作目となる本作を発表した後に急逝されました。

『ダーウィン・ヤング 悪の起源』は2018年にソウル芸術団によりミュージカル化され、2019年には早くも再演。2021年の3度目の上演も大好評のうちに閉幕しました。親子孫の三世代の運命が交錯する壮大な人間ドラマと楽曲が人気の作品です。

本作の舞台は、市街が9つのエリアに区分され、厳格なる階級制度が敷かれている架空の都市。

教育部長官のニース・ヤングを父に持ち、エリート階級の第1地区で暮らしている16歳のダーウィン・ヤング。しかし、ダーウィンは、この世界の厳格な階級制度に疑問を抱いています。入学した200年の歴史を誇る全寮制のプライムスクールで、同じ考えを持つレオ・マーシャルと出会い、心を通わせた二人は、骨董品交換会で、古びたフードと、カセットプレイヤーを交換します。

ある日、ダーウィンは、密かに恋心を寄せている同級生のルミ・ハンターから、力を貸してほしいと依頼されます。ルミの叔父ジェイ・ハンターは30年前に16歳の若さで何者かに殺害されていました。
好奇心旺盛で頭脳明晰なルミは、ジェイの部屋で見つけたアルバムの中から、1枚だけ写真が消えていることに気づいたのです。

二人は、ジェイの死の真相に迫る「何か」が写っていたはずの写真の謎を突き止めるため動き出します。二人が向かったのは、この世界の最下層エリアである第9地区にある膨大なデータが眠る国立図書館。

60年前に起きた「12月革命」。その革命のリーダーだったという「額に流れ星のタトゥーを入れた少年」の特徴に符合したのは、ダーウィンの祖父であるラナー・ヤングでした。さらに、ラナーが第9地区の出身だったにも関わらず、第1地区の教育部長官にまで上り詰めたニースにも知られざる過去があったことが明らかになります。

ダーウィンの祖父と父が、それぞれ闇に葬った秘密。すべてを知った時にダーウィンが選んだ道とは…。

フレッシュで実力溢れるキャスト陣により日本に初上陸!

潤色・演出を手掛けるのは、末満健一さん。近年では舞台『刀剣乱舞』や舞台『鬼滅の刃』等、大ヒットシリーズの作・演出を手掛けています。また、耽美で文学的な世界観が人気の『TRUMP』シリーズを10年以上も発表し続けており、熱狂的な支持を集めています。

主人公のダーウィン・ヤングは、それぞれミュージカル初主演というフレッシュな、大東立樹さん(ジャニーズJr.)と、渡邉 蒼さんがWキャストで務めます。

現在はジャニーズJr.として活動している大東さん。ジャニーズ事務所に入所する以前から芸能活動を行なっており、石丸幹二さん主演のミュージカル『シークレット・ガーデン』に出演。劇団四季の『ライオンキング』ではヤングシンバを演じていました。ジャニーズ事務所に所属後は、『Endless SHOCK』等に出演している実力派です。

渡邉さんは、小学生時代から『歌唱王 ~歌唱力日本一決定戦~』『THEカラオケ★バトル』に出演し、活躍を見せていました。近年ではミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』(2022年)でバット役を好演。NHKの連続テレビドラマ小説『なつぞら』(2019)では、ヒロイン・なつの兄・咲太郎の子供時代を演じ、歌やタップダンスを披露して話題となりました。現在放送中のNHK連続テレビドラマ小説『舞いあがれ!』にもヒロイン・舞がかつて五島で出会った少年・朝陽が成長し、大学生になった姿で出演しています。

渡邉さんは作品公式HPにて、「タイトルの意味を知った時の、あの大きな闇に足を踏み入れてしまったような感覚が今でも心に深く刻まれています。明かされる真実や未来に悶えながら生きる彼と向き合い、ダーウィン・ヤングとして生きていきます。理想の世界を夢見る少年たちと、大きな悲しみを背負い生きるかつて少年だった大人たちが織りなすこの物語を、ぜひ劇場でご覧いただきたいです」とコメントしています。

ダーウィンの父、ニース・ヤングを演じるのは、矢崎広さん。
ミュージカル『Into the Woods』(2006)や、『ザ★ミュージックマン』(2010)『MACBETH』(2012)『ジャージーボーイズ』(2016、2018)など数々の作品でメインキャストを務めてきました。近年では、ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』でイツィク役、舞台『鬼滅の刃』で煉獄杏寿郎役を演じています。

矢崎さんは本作について、「この作品を知った時に、地鳴りのように押し寄せるダークな展開に色んな感情で身震いをしたのを覚えています。重厚な音楽と共に描かれる、過去と現在が入り乱れる壮大な物語にどんどん惹き込まれてしまいました」と語りました。

ダーウィンの祖父、ラナー・ヤングを演じるのは、石川禅さん。1、2月に上演されていたミュージカル『キングアーサー』では、主人公アーサーに大きな影響を与える偉大な魔術師マーリンを好演しました。石川さん演じるラナーは、少年期、壮年期、老年期を演じ分けていく役柄なのだそうで「僕史上初の試みです」とコメントしています。

ダーウィンの親友となるレオ・マーシャル役に、内海啓貴さん。
ミュージカル『GREASE』『BE MORE CHILL』『バイ・バイ・バーディー』『ドリームガールズ』と近年話題となっている作品の数々に出演。そして今年の9月上演のミュージカル『アナスタシア』にディミトリ役で出演することが決まっています。

レオの父、バズ・マーシャル役に、植原卓也さん。
ミュージカル『ファースト・デート』でレジー役を、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』でシン役を務めました。

ダーウィンが密かに想いを寄せる幼馴染の同級生のルミ・ハンター役を演じるのは、鈴木梨央さん。
鈴木さんは、2012年にドラマ『カエルの王女さま』で子役としてデビュー。ドラマ『Women』『明日、ママがいない』、『最強のオンナ』、『37.5℃の涙』など話題作に出演。吉田羊さんと母娘役で出演している「ポカリスエット」のCMも話題となっています。
昨年上演された『るろうに剣心 京都編』ではミュージカルに初挑戦を果たしました。

ルミの叔父でニースの同級生だったジェイ・ハンター役を演じるのは、石井一彰さん。
2007年にミュージカル『レ・ミゼラブル』でデビュー。『ミス・サイゴン』『太平洋序曲』『ロミオ&ジュリエット』などに出演しています。

ルミの父、ジョーイ・ハンター役を演じるのは、染谷洸太さん。
染谷さんは、ミュージカル『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』『ファントム』とグランドミュージカルの数々に出演。近年では、ミュージカル『手紙』『Ghost』『HOPE』『太平洋序曲』に出演しています。

若い才能が集結したカンパニーで上演される、現代社会に一石を投じるミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』は、6月7日(水)〜6月25日(日)までシアタークリエにて上演です。公式HPはこちら

ミワ

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』を観劇した際にとても惹かれたのが、渡邉さんのバットでした。初主演作品ということで、とても楽しみです!