10月に開幕するミュージカル『101 ダルメシアンズ』。2022年にロンドンで初演された話題作が、演出に石丸さち子さん、クルエラ役に新妻聖子さん・蘭寿とむさん(Wキャスト)を迎え、日本初演に挑みます。制作発表会見ではクルエラ役のお二人による歌唱披露や、ロンドンから来日中の英国最高峰のパペットクリエイターJimmy Grimesさんのパペットパフォーマンスが行われました。
「犬だからこそ歌える真っ直ぐな楽曲も」

ドディー・スミスによる児童文学小説「ダルメシアン 100 と 1 ぴきの犬の物語」(原題:The Hundred and One Dalmatians)をもとにしたミュージカル『101(ワンオーワン)ダルメシアンズ』。2022 年にロンドンで初演後、英国各地でのツアー公演や昨夏には 3,000 席を超える大型劇場での上演を経て、イギリス全土で話題を呼んでいる作品です。

制作発表会見では、パペットクリエイター・パペットディレクターであるJimmy Grimesさんと父犬ポンゴ、パペットアシスタント・JIJOさんと子犬パッチが臨場感溢れるパフォーマンスで魅了。

2匹が危険を察知し、吠えながら逃げた先にはクルエラが。


新妻聖子さん、蘭寿とむさんが不敵な笑みを浮かべ、クルエラのナンバー「アニマルラバー」を迫力たっぷりに歌唱しました。

訳詞・翻訳・演出を務める石丸さち子さんは「このミュージカルにはたくさんの魅力が詰まっています。パペットたちがグルーヴたっぷりに歌う可愛さったらないですし、その子達が冒険して成長していく姿に胸を打たれます。犬だからこそ歌える真っ直ぐな楽曲も待っています。昨日、初めての本読みだったのですが、もう素晴らしい作品になると確信しました。ミュージカルを彩る音楽たちが本当に素敵です。そしてクルエラは最高のヴィランなんですけれども、日本版ではよりかっこよく、ロンドンのファッション界のトップランナーで、欲望に充実に生きて、美しくなる女をお二人に演じていただきます。日本オリジナルの形となるので、ぜひ楽しみにしていただきたい」とアピール。

パペットクリエイターのJimmy Grimesさんは「これまで2週間をかけて、パペットトレーニングを重ねてきました。日本に来るときはどんな形になるだろうと不安もあったんですけれども、俳優の皆さんの学びが早く、不安が消えていきました。またパペットのメンテナンスをしてくださったり、パペットを作る部分に携わってくださったりしているスタッフの皆さんの素晴らしい働きぶりも申し上げておきたいと思います。トレーニングを終え、これから俳優の皆さんがそれぞれのキャラクターを持って芝居をし、パペットに息遣いを与え、命を与え、感情を与えて、魅力を作っていってくれるのを楽しみにしています」と稽古の様子を明かしました。

制作発表の前日に全キャストでの全編通しの読み合わせが行われたとのことで、新妻聖子さんは「自分が出ていないシーンで4回泣きました。鬼の目にも涙(笑)。こっそり泣いたのに全員にバレていました。ただ切り替えはバッチリできたので悪役の素質はあると思います(笑)。とにかくこのミュージカル、本当に良いです。私、良くないものを良いと言えない性格なので信じてください(笑)。たまたま我々はビジュアルにインパクトのあるヴィランなので押し出していただいておりますが、はっきり言ってこのミュージカルは“いぬのきもち”です(笑)。ワンちゃんのあらゆる想いがダイレクトに響いてきて、素の新妻さんは大の犬好きなので保護犬の話とかされちゃうとすぐに泣いちゃうんです。そして犬目線で描いていますが、これは家族の物語です。どなたでも心の拠り所というのがあると思うんですが、誰もが持っている心の温かい場所をチョンと突かれて、絶対に泣いちゃうと思います。お子さんもクスッと笑えると思いますので、劇場中に可愛らしい笑い声に満たされるんじゃないかなと、色々な妄想が膨らんだ素敵な本読みでした」と、ユーモアたっぷりに作品の魅力を語ります。

蘭寿とむさんは「101匹わんちゃんの世界観がミュージカルになるなんて、絶対に楽しいと、素直に出たいと思いました。クルエラを演じさせていただけるということで、究極の美を追求する世紀の悪女を創りこみたいという想いが湧き上がっています。石丸さんともお話しさせていただいて、規格外の想いの強い女性を演じてほしいと言っていただいたので、それを念頭に創り上げたい」と意気込みます。

愛らしいパペットの数々が登場するのも大きな見どころとなる本作。パペットクリエイターのJimmy Grimesさんは実演を交えながら、「全ての呼吸に思考があるし、思考が生まれると呼吸が伴う。パペットが物語を語れるようにするためには、ブレスとフォーカスが重要です。パペットの目線が変わると見ている景色が変わる。そういうことを細かくやると、お客様は“今、あの子は何を考えているんだろう?どんな景色を見ているんだろう”と想像することができます。例えば、寝そべっている犬が、キッチンでドッグフードの入れ物を開ける音を聞いたら、はっと息を飲み、目線がそちらに行き、動くというストーリーが生まれていきます」と解説。

また「体だけでなく頭を操作したり、握り方や握る場所を変えたりしながら、ジャグリングのように複雑な操作が求められます。腰を痛めてしまわないように姿勢を保ちながら、芝居をし、美しい歌を歌わなければなりません。1時間で足腰にだいぶ来ます」とパペットでのパフォーマンスの難しさが語られました。
新妻さんは「犬の関節は動くけれども、眼球を動かしたり、目の色を変えたりすることはできないんです。でも犬が悲しいという表情をしている時、Jimmyさんの目の色をパッと見ると涙が溢れます。パペットができることと、役者が表現できる感情がガチッとハマった時、もしかしたら人間が敵わないくらいお客様の胸を打つ瞬間があるんだろうなと思います。2つで1つなのではなく、倍々になってエネルギーが膨れ上がってクルエラに向かってくると思うと、クルエラもちゃんとそこにドーンといないと、まさに犬に食われてしまいますね(笑)」とコメント。

蘭寿さんも「本当にそうですね。本読みの段階でもわんちゃんたちが本当に個性豊かで、既に犬として存在しているんです。その歌を聴いているだけで涙が止まらなくて。さらに技術を伴ってパペットに命を吹き込んだ時にはどれだけのものが生まれるんだろうと思います。真っ直ぐに気持ちが届くので、パペットと俳優さんの相乗効果で届いた時に、クルエラとして太刀打ちできるだろうかと昨日は本当に思いました。それを受け止められるだけのクルエラを創っていきたい」と力強く語りました。

ミュージカル『101 ダルメシアンズ』は2026年10月13日(火)から10月29日(木)まで日生劇場、11月7日(土) から11月15日(日)まで梅田芸術劇場メインホールにて上演されます。公式HPはこちら
可愛らしすぎる犬たちと、新妻さんの軽快トークで笑顔の絶えない制作発表会見となりました!クルエラのダークなかっこよさ、たまりません!




















