俳優・中村倫也さんと演出家・河原雅彦さんが、『ライチ☆光クラブ』ぶり、7年越しのタッグ!ベートーベンを取り巻く愛や影、喪失、そして運命を描いたミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』が日本版初上演を果たします。

5名の出演者がベートーヴェンの人生を紡ぐ

2018年に初演を迎えた韓国ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』。大好評を博し、2019年に早速再演が行われました。演出を手がけたのは、ミュージカル『SMOKE』や『BLUE RAIN』など日本でも人気の韓国発ミュージカルを数多く制作してきた、演出家チュ・ジョンファさん。

出演者は5名のみ。ベートーヴェンを、幼少期、青年期、壮年期と3人の俳優が演じます。さらにその3人の俳優は他の役も演じながら、ベートーヴェンの生涯を通して、音楽への情熱や、“難聴”に蝕まれていく苦しみ、その運命に立ち向かっていく美しさが描かれます。

ベートーヴェンが苦悩、絶望、挫折とどのように向き合って受け入れてきたかを、ベートーヴェンの人生のターニングポイントをマリーという架空の人物との交流を軸に描いたフィクションになっています。史実とフィクションを織り交ぜてドラマチックに芸術家の人生を描くミュージカルは、韓国ミュージカルで人気のあるジャンルの1つです。

韓国で上演され注目を集めた本作が今回、中村倫也さんを主演に、演出・河原雅彦さんと7年ぶりにタッグを組み、日本版の上演が決定しました。

マリー役には、映画『アラジン』の吹き替えを中村さんとともに担当された木下晴香さん。もう1人のルートヴィヒ/青年役には、『春のめざめ』に出演、歌手としても活動している木暮真一郎さん。他に、『のだめカンタービレ 最終楽章』や『RENT』等多くの映像作品・舞台で活躍している福士誠治さん。『オリバー』や『ピピン』に出演していた高畑遼大さんと、『メリー・ポピンズ』でジェーン・バンクスを務めた大廣アンナさんはWキャストでの出演です。

“難聴”に蝕まれていく身体への恐怖と焦燥感

韓国ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』は、残り少ない人生を前に書かれたベートーベンの1通の手紙が一人の女性の元へ届くところから始まります。聴力を失い絶望の中、青年ルードヴィヒが死と向き合っていた夜。見知らぬ女性マリーが幼い少年ウォルターを連れてルードヴィヒの元へ現れます。

マリーは全てが終わったと思っていた彼に、また別の世界の扉を開けて去っていきます。新しい世界で、新たな出会いに向き合おうとするルードヴィヒ。しかしこの全ては、また新たな悲劇の始まりになるのでした…。

作中、中でも印象的なのは、ベートーヴェンが聴力を失っていく過程を描いたエピソード。音楽家である自分にとって大切な「聴く」力が奪われていく恐怖とその是非を神に問う気持ちを音楽に乗せた「喪失」、「試練」という楽曲は必見です。

ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』は東京芸術劇場プレイハウスにて、10月29日(土)〜11月13日(日)上演です。その後、大阪、金沢、仙台で公演を予定しています。公式サイトはこちら

ミワ

韓国の質の高いミュージカルが、日本でも上演されるということで、とても期待が高まります。ドラマなど映像作品の印象の強い中村倫也さんの、ミュージカル俳優姿も楽しみです!