劇団TipTap20周年記念公演の第2弾に選ばれたのは、ミュージカル『ミュージカル嫌いの男』。水田航生さん、屋比久知奈さんを始めとする実力あるキャスト&スタッフが全力で挑む、ぶっ飛んだ“B級ホラー”仕立てのミュージカルをお見逃しなく。
アメリカ発の“B級ホラーミュージカル”が日本上陸
ミュージカル『ミュージカル嫌いの男』(原題:『The Guy Who Didn’t Like Musicals』)は、1956年に公開されたSFホラー映画『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』をモチーフにした作品です。題名の通りミュージカルが嫌いな男を主人公として、周囲の人々が突然歌い踊り出すようになった異変に立ち向かうという“B級ホラー”なストーリーが繰り広げられます。
制作したのは、アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動するStarKid Productions。2009年にミシガン大学の学生が立ち上げ、『ハリー・ポッター』のパロディであるミュージカル『A Very Potter Musical』を上演したことで一躍有名に。以来、パロディを含む個性的なミュージカルコメディを生み出すとともに、YouTubeへのアップロードやツアー公演、コンサートなど多様な形で作品を発信し続けています。また、メンバーはそれぞれ、ブロードウェイミュージカルやテレビ番組に出演したり、楽曲や映画、戯曲を製作したりとクリエイティブな活躍を見せています。
本作は2018年に初演され、YouTubeに投稿した動画は940万回以上の再生回数を記録。2025年7月には『The Guy Who Didn’t Like Musicals Reprised!』のタイトルで、カリフォルニアで再演されました。さらに2026年5月にはイギリスに初上陸し、ウエストエンドデビューを迎える予定です。
そしてついに、異色の“B級ホラーミュージカル”が日本へと進出。7月に劇団TipTapによる東京公演が行われます。
<あらすじ>
ミュージカルが嫌いな主人公ポール(水田航生)は、自分の周りの人々が急に歌って踊り出すことに違和感を覚える。ポールが想いを寄せるカフェ店員のエマ(屋比久知奈)もその異変を感じていた。二人はこの街に何が起きているのかを突き止めるべくある大学教授を尋ねる。ミュージカル嫌いなポールとミュージカル女優を目指していたエマはこの街を救えるのだろうか…?
劇団TipTap主宰の上田一豪が贈る記念公演の第2弾
今回、劇団TipTapの20周年を記念してミュージカル『ミュージカル嫌いの男』が上演されます。
劇団TipTapは、「観る人、演る人が隔てなく一つの感動を共有する」作品づくりを目指して2006年に結成。2009年に解散するもプロデュース形式をとることで活動を継続し、2021年より再び劇団として動き始めました。これまでオリジナル作品を上演するだけでなく、海外の演劇作品を紹介する企画にも取り組んでいます。
本作では、劇団の主宰である演出家の上田一豪さんが、翻訳・訳詞・演出を手掛けます。上田さんは劇団内に留まらず、数々の外部作品においても脚本や演出、翻訳、訳詞など幅広く担当。近年は『四月は君の嘘』や『この世界の片隅に』といった日本発のオリジナルミュージカル制作に携わり、好評を得ました。
また、海外作品の日本版上演にあたっては、言葉の壁に捉われない柔軟な演出で観客の心を捉えています。2025年にはミュージカル『この世界の片隅に』と『HERO THE MUSICAL』の成果により、第50回菊田一夫演劇賞を受賞しました。上田さんが『ミュージカル嫌いの男』のくだらなさに思わず笑ってしまう世界観をどう立ち上げるのか、期待せずにはいられません。
音楽監督を務めるのは、作曲家・音楽家の小澤時史さんです。劇団TipTapの作品とも縁が深く、ミュージカル『Count Down My Life』や『Play A Life』で作曲を担当しています。また認知症と夫婦の愛を描いた同劇団ミュージカル『星の数ほど夜を数えて』の作曲・演奏が評価され、2024年に第31回読売演劇大賞の優秀スタッフ賞を獲得しました。直近では2025年のミュージカル『昭和元禄落語心中』の作曲・音楽監督やミュージカル『マタ・ハリ』の音楽監督を担い、物語を彩る音楽で作品を支えています。
個性光る実力派キャストが集結

主人公のポールを演じるのは、ミュージカルや舞台で躍進する水田航生さんです。2025年はミュージカル『ウェイトレス』や『マリー・キュリー』、二人芝居の舞台『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』など話題作に立て続けに出演し、確かな存在感を発揮。2026年9月にブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』、2027年1月にはミュージカル『イザボー』への出演が決定しており、ますます注目度が高まりそうです。
演出の上田さんとは2019年に主演ミュージカル『REEFER MADNESS』でタッグを組んで以来、ミュージカル『Count Down My Life』の2020年公演や『四月は君の嘘』の初演にあたる2022年版で、共に作品を創り上げてきた実績があります。
ヒロインのエマ役は、俳優だけでなく歌手や声優としても活動する屋比久知奈さん。伸びやかな歌声と心情を捉えた表現力が持ち味で、『レ・ミゼラブル』のエポニーヌや『ミス・サイゴン』のキムといったミュージカル界屈指のヒロイン役を射止めてきました。
上田さんとのつながりでいえば、劇団TipTapのミュージカル『Play a Life』の2024年公演に出演し、圧倒的な歌唱力で強い印象を残しました。この4月に大千秋楽を迎えた『どろんぱ』では妖怪をテーマにしたオリジナルミュージカルに挑戦し、来たる10月には『ミス・サイゴン』でキム役のトリプルキャストに名を連ねるなど、今まさに勢いに乗っています。
そんな気鋭の俳優2人とともに“B級ホラーミュージカル”を届けるのは、個性豊かな実力派キャストです。
ミュージカル・舞台を中心に活躍の場を広げているダンドイ舞莉花さんは、2026年3月に日本初上演を果たしたミュージカル『ロマンティックス・アノニマス』における華やかな演技と抜群の歌唱が記憶に新しいところ。
小林遼介さんは劇団四季を経て数多くのミュージカル・舞台に出演しており、現在上演中のミュージカル『メリー・ポピンズ』ではヴォン・ハスラー役を務めています。また劇団TipTapミュージカル『Play a Life』の初演メンバーであったことから、2025年に行われた『Play a Life 10周年記念公演』の初演キャスト特別公演にも参加しました。
元宝塚歌劇団月組の美麗さんは、退団後もミュージカル俳優として活動。ミュージカル『ポーの一族』『LUPIN』のほか、『ROCK MUSICAL BLEACH』や『ワールドトリガーthe stage』といった2.5次元作品にも出演しています。
また鎌田誠樹さんは、深みのある声を活かしてミュージカルを中心に活躍。近年の主な出演作にミュージカル『レ・ミゼラブル』『SPY×FAMILY』『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』などがあり、4月26日まで全国ツアー公演中のミュージカル『ジキル&ハイド』にも登場しています。
さらに、作曲家であり俳優でもあるオレノグラフィティさんも本作に出演。2004年から2019年まで劇団鹿殺しに所属し、全ての本公演に出演するだけでなく、音楽や劇中歌も担いました。退団してからも音楽制作に楽曲提供、舞台出演とマルチに才能を発揮しています。
そして劇団TipTapより、原慎一郎さんが出演。原さんは、ミュージカルからストレートプレイまで幅広いジャンルの作品に参加し、実力を磨いてきました。今後は2026年8月から9月にかけて、日本ミュージカル界初のアリーナツアーとして大きな話題を集めている『New HISTORY COMING ARENA LIVE -The Imperial Theatre Symphony-』にシンガーズ&ダンサーズとして出演予定。ちなみに、こちらの構成・演出も上田一豪さんが担当しています。
劇団TipTap20周年記念公演 第2弾「ミュージカル嫌いの男」は2026年7月2日(木)から5日(日)まで、東京芸術劇場のシアターウエストにて上演されます。詳細は公式HPをご確認ください。
ミュージカル嫌いな主人公の周りで、みんながミュージカルよろしく突然歌ったり踊ったりする…想像するだけで笑い出しそうになるストーリーが豪華メンバーで上演されるとあって、とても気になります!



















