映画『ミッドナイトスワン』やドラマ『罠の戦争』での好演も記憶に新しい草彅剛さんが12月に挑む舞台、シス・カンパニー『シラの恋文』。17世紀に実在し戯曲でも有名な「シラノ・ド・ベルジュラック」に着想を得た、作・北村想さん、演出:寺十吾さんのオリジナル作品となります。

「鐘谷志羅」が結核療養施設・サナトリウムで果たした運命の出会いとは

『シラの恋文』は17世紀に実在した人物シラノ・ド・ベルジュラックをモデルに作られたオリジナル戯曲。戯曲を書き下ろした北村想さんは、宮沢賢治とその妹トシを描いた『ケンジトシ』(中村倫也さん・黒木華さんら出演)など多数の作品でシス・カンパニーとタッグを組んでいます。

エドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』では、容姿へのコンプレックスゆえに恋心を打ち明けられず、美男の恋文を代筆するという物語。1897年にフランス・パリにて初演され、日本を含めた世界中で上演されてきた名作です。近年ではミュージカル映画『シラノ』の公開も話題となりました。(関連記事:インクに滲む、美しくも儚い愛の物語。ミュージカル映画『シラノ』

そんな世界が愛するシラノからインスピレーションを受けた『シラの恋文』では、「鐘谷志羅」(かねたにしら)という男が、坂道の上、海が1番美しく見える場所に立つ結核療養施設・サナトリウムにやってきます。様々な事情を抱えた住人と職員たちと生活を共にする中で、運命の出会いがあって…。

多様なキャストが魅せる物語に期待

主人公・志羅を演じるのは、堤真一さんとの2人芝居『K2』以来13年ぶりのシス・カンパニー好演出演となる草彅剛さん。

サナトリウムの住人たちを演じるのは、大原櫻子さん、工藤阿須加さん、鈴木浩介さん、西尾まりさん、明星真由美さん、中井千聖さん、宮下雄也さん、田山涼成さん、段田安則さんです。

2024年ミュージカル『この世界の片隅に』への出演が決定している大原さんや本作で初舞台を踏む工藤さん、シス・カンパニーの鈴木さん・西尾さん・明星さん、大人計画の中井さん、ドラマ『ブラッシュアップライフ』で一躍注目を集めた宮下雄也さん、そして演劇・映像で活躍を続ける田山さん・段田さん。多様なフィールドで活躍する俳優たちのマリアージュに期待が高まります。
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『シラの恋文』は2023年12月9日(土)から17日(日)まで京都劇場、22日(金)から28日(木)まで福岡・キャナルシティ劇場、2024年1月7日(日)から28日(日)まで東京・日本青年館ホールで上演。一般チケットは10月29日(日)から販売開始です。公式HPはこちら

Yurika

草彅さん演じる志羅は、どのような恋文を綴るのでしょうか。