まだ暑い日が多いものの、「芸術の秋」の訪れを感じる9月。東京では、観客の心を揺さぶる注目の演劇・ミュージカル作品が目白押しです!話題の韓国ミュージカルから、名作少女漫画の舞台化、豪華キャストが勢揃いするオリジナル新作まで、バラエティ豊かなラインナップが劇場を彩ります。
ブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』「元祖コメディの女王」ファニー・ブライスの栄光と喪失を描く

ブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』は、「元祖コメディの女王」と称されたファニー・ブライスの半生を描いた名作です。1964年にブロードウェイで初演された後、2022年にブロードウェイに凱旋しました。その最新版が、満を持してついに日本初上陸を果たします。
容姿のコンプレックスを持ちながらも、類まれなるお笑いのセンスと圧倒的な歌唱力で、スターの階段を駆け上がっていきます。しかし栄光の裏には、夫婦関係の葛藤や別れなど、孤独や喪失の痛みがあったようです。
主演は望海風斗さん・坂本昌行さん、共演者として水田航生さん、高泉淳子さん、益岡徹さん、中尾ミエさんなどが名を連ねます。夢を追いかける情熱と、1人の女性としての生き様が胸を打つ、エンターテイメントの王道を心ゆくまで堪能できる作品になるはずです。
ブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』は、2026年9月8日(火)〜29日(火)に東京・日生劇場で開催されます。その後、10月9日(金)〜18日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、10月24日(土)〜11月1日(日)に福岡・博多座、11月10日(火)〜15日(日)に愛知・御園座でのツアー公演も実施予定です。詳細はこちらから。
『リア王 -KING LEAR-』老境を迎える王が、権力も領土も娘たちの愛も全て失い、悲惨な結末へと突き進む

ウィリアム・シェイクスピアによる四大悲劇のひとつ『リア王』が、名匠・森新太郎の演出によって現代的に蘇ります。
古代ブリテンの王・リアは老境を迎え、引退にあたり、3人の娘に領土を分け与えようとします。分配に先立って娘たちの愛を試しますが、甘い言葉を口にしなかった三女コーディリアを追放してしまいました。しかし、信頼していた長女・次女に裏切られたことで狂気へと陥り、権力も領土も、そして娘たちの真実の愛までもすべてを失っていきます。
見どころは何と言っても主演・内野聖陽さんの存在感です。48歳で『ハムレット』に出演し、苦悩する若き王子・ハムレットを圧倒的な熱量で演じ切りました。そんな彼が今回は、58歳という若さで老境を迎えて孤独なリア王役に挑みます。若き王子から老王へ、シェイクスピアを代表する主人公の演じ分けは必見です!
共演には前田公輝さん、井之脇海さん、清水くるみさん、川上友里さん、内田慈さん、大山真志さん、永島敬三さん、和田正人さん、杉本哲太さん、山路和弘さんなどが選ばれました。楽観的な救いが何もない、絶望に満ちた『リア王』を通じて、2026年のわたしたちに何を問うのでしょうか?
『リア王 -KING LEAR-』は2026年9月21日(月・祝)〜10月4日(日)に東京芸術劇場プレイハウスで上演されます。詳細はこちらから。
ミュージカル『タイムトラベラーズ・ワイフ』「時間」に試される夫婦は、それでもお互いを選び続けようとする

世界中で知られるSF恋愛小説が、ロンドン・ウエストエンドでのミュージカル化を経て、日本で開幕することになりました。
自分の意思とは無関係に時空を超えて飛ばされてしまう男・ヘンリーと、「タイムトラベル病」に振り回されながらも彼を愛し続ける妻・クレア。予測不能な運命に翻弄され、幾度となく困難や別れに直面しながらも、2人は強い絆で結ばれ、お互いを選び続けようと試練に立ち向かいます。
時間を超えた純愛や、この瞬間をともに生きる尊さが、ドラマチックかつ切なく表現されています。主役に岩本照さん・和希そらさんが選ばれ、尾上寛之さん、⻘野紗穂さん、壮一帆さん、鶴見辰吾さんなどが共演予定です。時間が交錯する幻想的な世界観の中、運命に抗って愛を貫こうとする壮大な日常に、どっぷりと浸ってみませんか?
ミュージカル『タイムトラベラーズ・ワイフ』は、2026年9月5日(土)〜24日(木)までEX シアター有明(東京ドリームパーク内)にて上演されます。10月2日(金)〜8日(木)は大阪・オリックス劇場でも実施予定です。詳細はこちらから。
ミュージカル『ニコラ・テスラ ~エジソンが恐れた孤高の天才~』天才発明家は科学を通じて夢を追い、人生を切り拓いていく

ニコラ・テスラは、現代の電力供給システムの基礎を築きながらも、波乱に満ちた生涯を送った孤高の天才発明家です。彼の生き様を描く新作ミュージカルが初上演を迎えます。発明王トーマス・エジソンとの対立、周囲の期待と困惑、自分自身の弱さといった苦難に直面しながらも、夢を追い求め、人生を愚直に切り拓いていく軌跡を追っていきます。
日本とイギリスの次世代を担う気鋭のクリエイター陣がタッグを組み、科学を通じて「自分は何のために生き、何を成し遂げたいのか」と自らに問い続け、信念を貫いたテスラに向き合う意欲作です。エネルギッシュな音楽とテンポのよい演出によって、天才の光と影が立体的に表現されます。
出演は海宝直人さん、成河さん、濱田めぐみさん、昆夏美さん。日本演劇界が誇る圧倒的な歌唱力と表現力を兼ね備えた4名が集結し、多役を演じ分けます。ジェットコースターのように疾走感あふれる、約100分間ノンストップの濃密かつスリリングな劇場体験をお見逃しなく!
ミュージカル『ニコラ・テスラ ~エジソンが恐れた孤高の天才~』は、2026年9月6日(日)〜29日(火)に東京・紀伊國屋ホールで開催されます。10月3日(土)・4日(日)は大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティでも上演されます。詳細はこちらから。
ミュージカル『民王』総理大臣の父とドラ息子が突然入れ替わる?!池井戸潤 作品が初の舞台化

ある日突然、厳格な現職の総理大臣である父・武藤泰山と、ドラ息子である大学生・翔の心身が入れ替わってしまうという大珍事が発生! 国会答弁や政治スキャンダルなど、次々と巻き起こる混乱とハプニングに翻弄されながらも、やがて入れ替わり事件の裏に隠された真実へと近づいていきます。
『半沢直樹』『下町ロケット』『花咲舞が黙ってない』などで知られるベストセラー作家・池井戸潤さんですが、小説の舞台化は初めてとなります。原作が持つ社会風刺の効いた痛快なシナリオに、キャッチーでミュージカルナンバーが加わり、エンターテイメントとしてさらにパワーアップすることでしょう。
有澤樟太郎さん、別所哲也さん、豊原江理佳さん、林瑠奈さん、山崎大輝さん、上川一哉さん、福田転球さん、一路真輝さん竹中直人さんらが出演予定です。原作ファン・ドラマファンのみなさんも、この記念すべき舞台をぜひ劇場で目撃してくださいね。
ミュージカル『民王』は、2026年9月6日(日)〜10月6日(火)に東京・シアタークリエで上演されます。また、10月11日(日)〜13日(火)に大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、10月17日(土)〜19日(月)に福岡・博多座でも開催予定です。詳細はこちらから。
ミュージカル『シークレットステージ』舞台初日を1週間後に控える中、主演が倒れ、残されたのは「訳あり」な4人だけ!?

新作オリジナルミュージカル『シークレットステージ』は、演劇愛と笑い、人間ドラマが凝縮された、痛快でハートウォーミングな注目作です。
舞台『シークレットフラワー』の公演初日を1週間後に控えた劇場。主演俳優が突如倒れてしまい、現場は絶体絶命に陥ります。そこに残されたのは「訳あり」な4人だけ……。代役も立てられない中、その窮地を脱するために4人が巻き起こす奮闘劇が、コミカルかつエネルギッシュに展開されます。
舞台芸術学院の先輩・後輩として出会った市村正親さんと渡辺えりさんが、52年という長い年月を経て、ついに一緒に創り上げた作品です。主演・市村正親さんの圧倒的な存在感と、脚本・演出も手掛ける渡辺えりさんの情熱あふれる世界観が炸裂します。さらに中川晃教さん、影山優佳さん、東島京さんが共演し、劇場で生み出される奇跡と舞台芸術への愛を全力で届けてくれることでしょう。
ミュージカル『シークレットステージ』は、2026年9月9日(水)〜24日(木)に東京建物 ぴあ シアターで開幕します。さらに、10月2日(金)~5日(月)に大阪府・新歌舞伎座、10月9日(金)・10日(土)に香川県・シアターマド(丸亀市民会館)、10月24日(土)・25日(日)に宮城県・仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール、10月30日(金)・31日(土)に新潟県・長岡市立劇場で巡演予定です。詳細はこちらから。
音楽劇『39歳』人生の岐路に立たされた女性たちが、「今日」を祝いながら、友情と愛、選択の物語を紡ぐ

韓国で大ヒットを記録した人気ドラマ『39歳』が、待望の日本版音楽劇としてステージに登場します。
40歳という大きな節目を目前に控え、39歳で人生の岐路に立たされた3人の女性たち。それぞれが仕事や恋愛、結婚、そして避けられない現実に直面しながらも、固い友情と愛で結ばれ、お互いを支え合いながら、自らの人生を選び取っていきます。
アラフォー世代の女性たちが何を選び、何を選ばないのかというテーマを、ユーモアたっぷりに、シリアスに、そしてどこまでも温かく描いています。人生の厳しさに直面しながらも、笑い合って乗り越えていこうとする日常は、世代を超えて、わたしたちの背中を押してくれることでしょう。
出演者は朝夏まなとさん、七海ひろきさん、夢咲ねねさん、相葉裕樹さん、前田一世さん、高橋健介さんなど。オリジナル楽曲にのせて紡がれる、切なくも愛おしい「今日」の物語は、大切な人と一緒に観に行きたくなること間違いなしです!
音楽劇『39歳』は、2026年9月5日(土)〜13日(日)に東京・IMM THEATERで開幕します。9月18日(金)〜24日(木)は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでも上演されます。詳細はこちらから。
舞台『SWAN Ballet cross Reading』バレエ漫画の傑作が、朗読とバレエのコラボレーションで新感覚のエンターテイメントに!

連載開始から半世紀にわたって世界中で愛され続けてきた、有吉京子さんの伝説的バレエ漫画『SWAN-白鳥-』が、初めて舞台化されることになりました。プロのバレリーナを目指してひたむきに努力する少女・聖真澄が、様々な試練やライバルとの出会いを通じて成長していく物語です。
朗読とバレエのコラボレーションという画期的な演出技法で、新感覚のエンターテイメントを生み出します。最大の魅力は、豪華なキャスト陣によって物語を聞く・見る、そして全身で味わえることです。
リーディングキャストとして井桁弘恵さん、村川絵梨さん、東啓介さん、西野遼さん、福士誠治さんが名を連ね、感情豊かに登場人物の葛藤やドラマを紡ぎ出します。一方、日本最高峰のバレエダンサーたちが、劇中の美しいダンスシーンをダイナミックかつ繊細に舞い踊ります。
朗読とバレエの交差によって、あの美しい世界観がリアルに立ち上がるステージは、原作ファンはもちろん、バレエや演劇に初めて触れる方にとっても見逃せない感動体験になるでしょう。舞台『SWAN Ballet cross Reading』は、2026年9月4日(金)〜9日(水)に新国立劇場 中劇場で公演が行われます。詳細はこちらから。
ミュージカル『SHOWMAN〜4番目の影武者〜』独裁者の影武者だった老人と、過去の傷を抱える女性が、それぞれの孤独の中で心を通わせていく

第7回韓国ミュージカルアワーズで三冠に輝いた話題作が、日本初上陸を果たします。独裁者の影武者として生きてきた過去を持つ老人・ネブラと、過去の傷を抱えて生きる女性・スアが出会うことから、ストーリーが動きはじめます。
まったく異なる背景を持ちながら、それぞれ深い孤独を背負った2人。お互いの存在や言葉を通じて少しずつ心を通わせ、関係を深めていきます。過去に縛られていた孤独な魂が、再び前を向いて生きようとする姿は、「自分が自分らしく生きるとはどういうことなのか?」という問いを投げかけるでしょう。
松岡充さん、潤花さん、藤岡正明さん、万里紗さん、福井晶一さん、福室莉音さんが出演予定です。さらに6人編成による生演奏が、物語に彩りを添えます。重厚なテーマでありながらもあたたかな希望を感じさせる、秋の夜長にじっくりと噛みしめたい感動のミュージカル作品です。
ミュージカル『SHOWMAN〜4番目の影武者〜』は、2026年9月1日(火)〜13日(日)に新国立劇場 小劇場で上演されます。詳細はこちらから。
9月の観劇で気をつけたいのが、劇場内の寒暖差です。まだ気温が高い日も多いですが、客席は冷房がしっかり効いていて肌寒く感じることがよくあります。集中して作品を楽しむためにも、カーディガンやストールなど、サッと羽織れる薄手のものを持っていくのがおすすめですよ。




















